小沢氏きょう聴取 「関与」「原資」焦点に(産経新聞)

 ■特捜部「融資の署名」を重視 小沢氏、4億支出可能と主張へ

 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は23日午後、小沢氏本人を任意で事情聴取する。聴取は4時間程度になる見通し。主な焦点は、小沢氏自身の関与の有無と、土地代金の原資4億円の出どころだ。特捜部は小沢氏が政治資金収支報告書の虚偽記載を認識していた疑いが強く、原資はゼネコンからの裏献金の疑いがあるとみている。一方、小沢氏は事件への関与を否定し「何ら不正なお金は使っていない」と強気の姿勢を崩さない。双方の主張は真っ向から対立している。

 ◆関与

 小沢氏の任意聴取で最大の焦点となるのは、虚偽記載への関与の有無だ。

 特捜部の調べによると、衆院議員の石川知裕容疑者(36)は、陸山会が平成16年10月に東京都世田谷区の土地を購入した際、土地代金の原資4億円を収入として収支報告書に記載せず、土地代金約3億5千万円を支出として記載しなかった疑いが持たれている。

 関係者によると、土地購入をめぐる小沢氏の関与について(1)問題の土地購入を指示(2)石川容疑者が「小沢先生から個人資金4億円を借り、土地代金に充てた」と供述(3)土地代金を支払った直後に4億円の定期預金を組んで同額の融資を受けた際、融資関係の書類に小沢氏の署名があった−などが判明している。

 なかでも、特捜部は小沢氏が不必要な融資の書類に署名していることを重視。石川容疑者が融資について原資を隠すための偽装工作だったと認めていることから、小沢氏が原資隠しの虚偽記載を認識して収支報告書の提出を了承した疑いが強いとみている。小沢氏が土地代金を貸したと説明しながら、融資関係書類に署名した理由などについて説明を求めるとみられる。

 小沢氏は虚偽記載について「一切報告を受けていない」と全面的に関与を否定する方針だ。

 ◆原資

 土地代金の原資については、小沢氏は「個人資産」と主張する見通しだ。

 関係者によると、小沢氏は10年、信託銀行から妻と3人の子名義の資金約3億円を引き出し、13年には約6千万円を出金した。このほか小沢氏の歳費や印税などを合わせて一時期、計約7億円を小沢氏の個人事務所などに保管。土地購入の時点では4億数千万円が残っており、4億円の原資を捻出(ねんしゅつ)するのは可能だった−と説明するとされる。

 これに対し、特捜部は原資にはゼネコンからの裏献金が含まれているとみている。水谷建設元幹部らが土地購入があった16年10月、石川容疑者に現金5千万円を渡したと供述している。

 小沢氏が16年の土地購入までに、ほかの不動産購入で多額の資産を減らしていることにも注目している。

 登記簿によると、小沢氏は7年に秘書寮を建てるため、自宅近くの土地約430平方メートルを妻名義で購入。この際、土地、建物を担保に妻名義で銀行から2億3500万円の融資を受け、利子をあわせ約2億6千万円を約4年後の11年5月までに完済していた。約3億円を現金化した翌年だ。

 11年8月には自宅隣地を妻名義で購入し、土地を担保に3億5千万円の融資を受けた。19年3月までに返済したが、総額で5千万円余りの利子を支払った計算となり、10年に約3億円を口座から出金し、多額の手持ち資金がありながら、金利負担が生じる融資は不自然といえる。

 こうした過程から、10年以降に現金化された資金は16年の土地購入前までになくなっていたのでは−と特捜部はみている。

 また、石川容疑者は17年3月にも小沢氏から別の4億円を受け取り、陸山会の口座に入金したと供述している。この4億円について小沢氏側は一切原資を明らかにしておらず、特捜部は16年の4億円だけでなく、17年の4億円についても説明を求める方針だ。

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2010-01-26 01:18  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

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